2024年7月14~15日
メンバー:海老名L、野口(記)
岩魚を釣りたい。竿は出したことがあるが、アタリさえ感じたことのない私にとって岩魚を釣り上げることは憧れだ。
梅雨真っ只中、生憎の天気予報で七滝沢を断念し、じゃあどこに変更しようか?とやり取りした際に「魚を釣りたい!」とリクエスト。そして海老名さんが選んでくれた沢は朝日連峰の八久和川だった。
コースタイム
7/14 駐車スペース6:50~10:50粟畑~11:05天狗角力取山~12:30八久和川 岩屋沢出合(泊) 7/15 岩屋沢出合6:40~9:20天狗角力取山のちょい下の天狗小屋10:10~13:20駐車スペース
7/15 岩屋沢出合6:40~9:20天狗角力取山のちょい下の天狗小屋10:10~13:20駐車スペース

7/13(土)新潟市の海老名さん宅を20時頃出発し、山形県西川町の「自然と匠の伝承館」に24時頃到着。ここはトイレもあって静かでよい。寝酒をあおって就寝。思いのほか肌寒く夏用シュラフで寝た。
7/14(日) 6:30肌寒さにビビり、ザックにシュラフを押し込んで出発。

3連休の2日目。駐車スペースに車は多い。どうやら地元山岳会が登山整備で入っているらしい。 ブナ林の気持ちのよい登山道を4時間登り、粟畑を経由し天狗角力取山(てんぐすもうとりやま)に到着。その少し先を西に曲がり破線ルートを下る。多くの釣り師がよく使っているのだろう、道は明瞭で歩きやすい。

12:30頃に八久和川に到着。昼過ぎに雨予報だったため、だいぶ小走りに下ってきた。
さて八久和川だが、まさに川である(そらそうだ)。川幅は広く、増水の影響もあって気軽に対岸に渡れる感じではない。幕営適地を求めて、対岸に目をやるとちょっと高くなったところにキャンプ場か!と思われる幕営適地が見える。しかしテントが何張りも張ってある。これから雨なのに連泊ということは地元山岳会の方々であろう。ご苦労様です。
我々は八久和川からちょっと離れた岩屋沢との出合の高台をキープしつつ(荷物残置)、雨が降る前に岩屋沢へ釣りに出掛けた。

竿を出してすぐに海老名さんが立て続けに岩魚を2尾釣り上げた。野口も竿を出してみるが全く釣れる気がしない。実はここに至る山越えの道中、海老名さんに「釣れないかもしれません」と弱気なことを言うと、「八久和川で釣れなかったらどの沢に行っても釣れないよ。それくらい釣れるから」と言われていたので内心焦る。そうこうしいているうちに、また海老名さんが釣り上げた。ぐぅ。。魚はたしかにいるようです。。
とうとう海老名さんが見るに見かねて釣りのポイントを教えてくれた。なるほど、狙うポイントとか糸の垂らし方とか、見当違いだったのである。
教わってから何投目かで、とうとう釣れた。人生初岩魚である。そうなると面白い。狩猟本能に火が付き、目が血走っている野口を「そんなに釣っても食べきれないから、あと1尾にしよう」と制する海老名さん。
お互い4尾ずつ釣って岩屋沢を戻り下った。戻る途中でポツポツと雨が降り始めた。やばい、幕営準備も薪集めもまだである。

大粒の雨が降りしきる中、海老名さんがタープを張り、野口が薪を集めてまわった。
小降りになってからタープを張り終わった海老名さんが薪に火をつける。
よしついた!宴会だー!海老名さんの岩魚料理(塩焼き、刺身、蒲焼き、岩魚汁)に舌鼓をうち、酒を飲んでぐ~である。
雨は降ったり止んだりだが、激しい雨はその後降らなかった。

濡れた衣類を焚火で乾かし、21時頃にツェルト内でシュラフカバーに包まって寝た。シュラフは結局使わなかったが寒くて寝られないということはなかった。
朝方、ツェルト内に大量に入り込んだ蚊の羽音と、結露の冷たさで起きた。防虫ネットを被って寝ていたのであまり刺されはしなかったが、どうせ防虫ネット+シュラフカバーなら去年の中杉川のようにツェルトなしの方が開放感があっていいのかもしれない。
幕営地を去り、急登を登りきってちょっと下ったところにある天狗小屋に寄った。小綺麗な小屋であった。小屋からすぐのところに水場もある。そこで大休憩をとっていると、地元山岳会(西川山岳会)の方々5,6人が休憩に来た。全員90Lはあろうかというザックを背負っていた。体形も昔ながらの登山家(柔道家)みたいにがっしりしている。そのザックの他に、仮払機も持って我々と同じ道を登り下りするのだという。いろいろな意味で頭が下がる。


13:20 駐車スペースまで下り、最寄りの温泉「大井沢温泉(350円)」で汗を流して帰路についた。
次に同じ山越えルートで八久和川まで行くことがあったら、岩屋沢出合からさらに上流の呂滝で釣りをしてみたい。噂によると潜水艦と呼ばれる巨大岩魚がいるらしい。
(野口)

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