2024.9.16 曇り時々晴れ
メンバー:Ldr E、 の(記)
前日は大朝日岳に突き上げる岩魚止沢に入る予定だったが大雨で中止。前泊で濡れネズミになったので飯豊の大日杉小屋に逃げ込み、沢中泊用の食材をたらふく食いエネルギー充電。
翌日の天気は良くなりそうなのでEさんが気になっていたという白布沢(しらぶさわ)を遡行し針生沢(はんなりさわ)を下降するルートに行ってみる。ネット上に記録は見られない沢だ(釣り師は入っているだろうが)。
朝8:30、祝瓶山の針生平登山口に車を止め歩きだす。薄曇りだが雨が止んでいるだけありがたい。

50分ほど登山道を登り白布沢にぶち当たったところで入渓。藪漕ぎなし!


白布沢の水は透明度が高く、魚影も濃い。藪感のないいい沢だ。天気も好転しだし非常に気持ちがいい。竿を出すとEさんも私も釣れた。ワタを出して味噌をまぶしてチャック袋に入れてザックへ。2人共釣れたので満足し、竿をしまって先を急ぐ。








高い滝はなくロープは念のためくらいで1回出した程度。
写真は撮り忘れたがミニゴルジュっぽい区間もあり登攀可能な滝が良い間隔でつづく。念のためロープを出した7mほどの滝が魚止めとなっているようで、その後魚影が見えなくなる。釣るわけではないが魚影が消えるとちょっと寂しい。
北東に伸びていた沢が徐々に左に曲がり、西に向き始めたころに二股。さらに南西に向き始めると正面に尾根へと続くルンゼが見えてくる。ルンゼは傾斜が強く、灌木もまばらでアイスバイルを手掛かりに、えっちらおっちら登る。尾根に上がると明瞭な踏み跡があった。地形図に登山道は記載されていない。家に帰って検索すると残雪期に針生山に登るために通過している記録をみつけた。物好きがいるもんだ。

コルの向こう側も急傾斜の下りだが灌木が続く。ターザンのように下りると徐々に水が流れ出し、すぐに沢っぽくなる。針生沢が始まった。
ところどころ懸垂しながら下る。だいぶ水量が増えてきて、大きな滝を越えたあたりから魚影が確認できた。サイズは白布沢よりも大きい。針生沢は傾斜が緩く岩魚には住みやすいのかもしれない。それでも下流に行くにしたがってサイズダウンしていった。釣り師が下流で釣りまくっているのかもしれない。









釣りにはよさそうな沢。上部は魚影も濃い
針生沢が荒川本流に合流するところまで下降し、本流を200mほど遡行し橋のたもとから林道に上がった。林道を2kmほど歩き駐車場に午後3時過ぎに到着。
行動時間7時間弱、総移動距離9km弱、標高差500mほどであった。



荒川本流に合流。林道を2km歩く、、
とりあえず行ってみよー!というノリで入った沢であったが、思いのほか楽しかった。ぐるりと周回でき、苦痛な藪漕ぎや、つまらない登山道の下りもない。なにより地形図以外の情報がない沢を冒険気分で遡行できたことが楽しかった。
ロープ40m、ラバーソール、バイル必須(チェーンスパイクもあったらよかったかも)、体感2級上
風呂はいつもの寿荘がお休みだったようで、その近くの「湯沢共同浴場 \200」へ。汗が止まらなくなる高めの湯温と、しなびた感じがヨイ。

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