2024.9.29(日)
Lえ、せ、そ
飯豊の沢というと恐ろしいイメージしかないが、そのなかでも初級の沢ということで(え)さんに誘っていただきチャレンジ。AM7時頃に御沢野営場に着くと駐車場はほぼ満車状態。端のほうに駐車して出発する。頭上は晴れているものの、向かう先は重めの雲が・・・。
キノコ取りをしながら平凡な小川歩きを続けると下山中?の単独登山者とスライド。沢登りという装備でもないし、どこへ向かってどこから帰ってきたのか。しばらくして目的のタカツコ沢の二股に到達したので、装備を整える。


タカツコ沢にはいってすぐに滝にあたる。それを超えるとまたゴーロ歩きが続くが、しばらくすると連瀑帯がはじまる。ゴルジュ状だったりトイ状だったりナメだったり、バリエーションのある滝が連続するので飽きることがない。





途中、失念したが8mほどの滝で(え)さんにロープを出してもらう。中間支点のハーケンが実によく効いていた。そのため回収に手こずる。さっと取れるように訓練を繰り返したいところ。

1,100mの支沢あたりから広がるガスの中にいよいよ入っていってしまう。雨に降られなかったのは幸いだった。


3段の滝を超えると巨岩帯になる。途中枯れ滝をいくつか通過。フリーだと緊張するが順層で岩が固くホールドも豊富なのでしっかりと登れた。

そして今回の核心だった20m涸れ滝へ。(え)さんがリードして草付き寄りの岩に取り付く。支点の位置取りが悩ましく見えた。(せ)さんは中間で安定して難なく登る。最後に自分が登るが、壁の上部は草付きが弱く、岩のホールドも薄く、落ちることはなかったが、かなり手こずってしまった。


涸れ滝を過ぎるとボーナスステージと言われるスラブ帯へ。しかしすっぽりガスに入り込んでしまって景色がまるで見えない。地形的に登りやすいところを詰めるが、結果的に三国小屋よりも東寄りの剣ヶ峰の登山道に抜けてしまった。視界が効かないとルート取りが難しいことを改めて思い知らされた。
稜線に出るとさすがに風が出てきて寒いので風避けになりそうな場所まで歩いてから装備解除し、長ーい長坂を下って下山。途中からガスを抜け、ようやく景色を拝むことができた。

ぎりぎり薄暗くなる前に下山すると、駐車場にあれだけいた車両はすっかりいなくなっていた。いいでの湯で風呂と晩飯を堪能して帰路についた。天気が良ければベストだったが、はじめての飯豊の沢、十分滝登攀を堪能させていただき、とても楽しい山行でした。
(そ)

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