谷川岳 マチガ沢 東南稜(沢と岩)

アルパイン

2024年10月27日 晴れ

メンバー:L海老名、野口(記)

コースタイム:谷川インフォメーションセンター6:00〜巖剛新道 第一見晴台7:10〜マチガ沢入渓〜標高1,600m 四ノ沢出合9:15〜東南稜基部9:50〜谷川山頂(オキの耳) 13:00〜(西黒尾根)〜インフォメーションセンター16:20

 暗いなか、昨晩泊まった「登山者に優しい前泊地」を発ち、インフォメーションセンターで車を止める。車は多い。前泊とおぼしき車の横で嫌がらせのように支度を整えていると、日が登った。

 6時頃出発。装備は沢装備。なんとなく気分も沢であった。

紅葉時期の百名山だけに車は多い
紅葉+モルゲンロートでオレンジ祭り。気分も高揚
厳剛新道の第一見晴台からマチガ沢へ下る

 マチガ沢は水量も少なく、靴下を濡らさずに歩けた。濡れそうな滝は全て巻き、ロープを出さずにすたこら進む。ただし、クライミングをしていない人には危ないな、と思うような巻きもいくつかあり気が引き締まる。

 紅葉はピーク一歩手前、という感じ。赤みが少ない気がしたが、振り返って遠くの山々と青空とのコラボに感無量。立ち止まっては振り返ってしまう。

振り返れば絶景。マチガ沢の岩肌もすばらしい
正面右側が東南稜。左端のぼこっとした岩峰の右を登り右上するルート

 東南稜基部には10時近くに到着。先行パーティー1組(2名)の登りを見ながらクライミングシューズに履き替える。

1P目をゆく先行パーティー。今日は我々含めて2パーティーだけだった模様

 恒例の漢気ジャンケンの末、野口が1P目リード。

 最初は快適だったが、10mほど上がった凹コーナーは水が滴るドロドロ壁で、野口の年季の入ったクライミングシューズは即死し、思わず残置のお助けスリング(これもドロドロ)でA0(海老名さんはノーお助け。くぅー)。

 2P目は海老名さんリード。丁寧にカムで支点を作った後、岩の向こうに消えてしまった。40mロープ一杯になりそうなところで合図があり、野口がフォローで続く。

2P目の登りはじめ。カムが大活躍。ああ自前のカムが欲しい。

 3P目野口リード。先行パーティーは左に回り込んだようだが、正面の少しかぶったハンドジャムくらいのクラックを登ってみたくて直登。この東南稜は、1P目のドロドロの場所が核心だと本やネットの記録に記載されているが、この3P目のクラックが一番難しかったと思う。海老名さん体感だと5.8くらい。回り込むのが一般的なのかもしれない。

3P目のクラックで四苦八苦しているところ

 クラックを過ぎ、これ以上進むとロープの流れが悪くなるなー、という辺りで話声が聞こえてきた。左手の谷を挟んだ100mくらい向こう側の一般登山道から丸見えになっており、行き交う登山者の話声がうっすら聞こえるのである。

 「・・え?ほんとだ、登ってるー」「・・おーすごい!」。 

 これがなかなかいい気分。もうちょっとやんや言われながら登りたい♡ ということでロープの流れを無視してクライミング延長!

ギャラリーからの声援(気のせい)が嬉しい

 4P目、見通しが悪いため念のためロープを出した。適当なところで海老名さんが簡易的にビレイしてくれ、あとは草付きをバイル刺し刺し山頂直下まで登り、キャッキャした登山者が行き交う登山道へ合流した。

 登頂後は、すたこらさっさと西黒尾根で下った。

 マチガ沢東南稜はアプローチが長いものの、ある程度大きい山の頂に詰め上げる爽快感を味わえる良いルートであった。岩登りだけでも楽しいが、やはり頂を踏むために(その手段として)岩を登る、という行為が好きだなーと改めて実感した。春夏秋冬、そんなルートを狙っていきたい。

 沢靴(ラバー)とクライミングシューズ、40mダブルx2、カム#0.3~#1 x各1個、チョークはあった方がよい

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