五右衛門風呂(大沢小屋)

尾根歩き

2024.11.16-17

メンバー:野口、曽我

山の記録を見ていたら五右衛門風呂があるという小屋を見つけた。

その小屋は船形山の山麓にあり、新潟市からでも車で4時間、山道を歩いて3時間ほどかかり遠い。しかも小屋はだいぶ傾いており、崩壊寸前らしい。あまりの傾きに小屋で一晩過ごすのが怖くなり外で寝た、という記録もあるほどだ。

朝7時に新潟を出発し、14時半頃に小屋に着いた。

小屋は噂どおり、だいぶ傾いていた。入口のドアも大きく開かず、なんとか身体を滑り込ませる。内側はさらに恐怖を覚える。若干傾いているかな?というレベルではない。マイケル・ジャクソンくらい傾いているのである。よく立って(建って?)いられるなー、というレベルである。

 中で寝ていて小屋が倒れたらあの梁に押し潰されるー、あの柱はこっちに倒れる〜、などとギャーギャー騒いでみたが、10分もしたら正常バイアスにより気にならなくなった。

とりあえず風呂である。

五右衛門風呂は囲炉裏の部屋から1段降りた台所の片隅にあった。

さっそく曽我さんが支沢の傍に打ち捨てられているホースを繋ぎ五右衛門風呂へ水を引いた。栓をすると徐々にだが水がたまる。野口はせっせと薪を集める。小枝が集まったところで着火!薪が湿気って煙がすごい!部屋と台所との間に仕切りのカーテンをするまで、小屋全体が燻製室と化していた。そして数時間後、荷物全てが燻製に。。ほぼ新品のナンガの寝袋までが(泣き)

せっせと薪を集め、せっせと風呂の焚火に空気を送り続けること約3時間。ついに湯が沸いた。クララが立ち上がったときのような感動!

同時に熾しておいた囲炉裏の火も絶好調。ジャンケンにより一番風呂男となった野口が暖かい囲炉裏の横でスッポンポンになり風呂へ駆け出す。しかーし

満月でめちゃめちゃ明るい

お湯が多すぎた。腰を下そうにも、お湯が溢れそうである。溢れたら台所が大惨事である。

曽我さんを呼んでバケツリレーならぬケロリンリレーでお湯を外に捨てること数回。事なきをえた。ビールも持ち込んで至福のひとときである。

電気ガス水道、すべて無いけど風呂に入れた

次に入った曽我さんもビールを持ち込んで「あー」「うー」言いながら入浴。二人とも昔の人は風呂に入るにも一苦労だねーとか言いつつ。

風呂上がりに、曽我さん手料理のすき焼きを食べた。くー酒がすすむ。

腹いっぱいになってから、寝る前に再度風呂に入る。

身体はほかほか。囲炉裏もぽかぽか。目が覚めては薪をくべ、朝までぬくぬく寝た。

こんな山行もたまにはいいもんだ。

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