湯の丸山(山スキー)

山スキー

2025年1月22日 湯の丸山(山スキー)

メンバー:K(単独)

スキー場リフトトップからお手軽山スキーシリーズ。第二弾は昨年の秋に下見登山をしておいた湯の丸山へ。前日、長野から群馬へ車で向かうにつれ雪は消えて行き、宿泊地の鹿沢温泉の周辺の山々はすっかり茶色の山肌に。(これはスキーは無理かもなぁ…)と嫌な予感しかない。ワカンとアイゼンは持ってきているが、冬靴とピッケルは家に置いてきてしまった。スキーが無理だった場合に備えて、次回からは持参しようと思った。そうすれば山を登ることは出来る。

湯の丸高原スキー場に向かう県道94号周辺の積雪
湯の丸高原スキー場/第一ゲレンデのリフトトップが登山口

9:00過ぎにスキー場に到着。第一ゲレンデ向かいの第一駐車場に車を停める。平日は駐車料金無料で、同じく無料の立派な水洗トイレも完備されている。時間をお金で買うことにしてリフト1回券500円を購入。こちらのスキー場はデポジットはなく紙製チケットだった。チケットは乗り場のすぐ横のプレハブ小屋で販売している。

左が南峰/右が北峰

9:30リフトに揺られながら周辺の山々を見渡しても一様に茶色い。(まあ、とにかく行けるところまで行ってみよう)と進むことに。リフトトップでシールを装着。湯の丸山方面を眺めると雪は山頂まで繋がっている模様でホッとする。リストトップからは平坦な登山道沿いを10mほど進み、その後一度コルまで下ることになるが、ゆるい傾斜なのでシールを貼ったままで問題なし。

鐘分岐

コルから正面に湯の丸山を見ながら平坦な登山道をしばらく進むと鐘分岐に到着。分岐まではリフトを使わず地蔵峠からキャンプ場を経て歩いて来ることも出来る。

登山道を離れて藪へ突入する

さて、ここからいよいよ登山道を離れ山頂を目指すことになる。とは言っても、ジグを切る為に、登山者に踏み固められた夏道沿いの一本道を避けて登るといったところなのだが。

笹、シャクナゲ、レンゲツツジ、ミツマタが密にコラボ
藪を避けながらジグを切って登る

溶岩ドームの湯の丸山の山頂直下はそれなりに急登で、心配していた雪は山頂まで繋がってはいたものの、小雪に加えて笹・シャクナゲ・レンゲツツジ・ミツマタのミックス薮に絡まれ振り切るのに苦労する。

笹と岩が露出する山頂直下を登る
西側:湯の丸山南峰/烏帽子岳/小烏帽子岳/北アルプス

11:33快晴微風の空の下、南峰に登頂。山頂は360°の大展望だ。

北側:角間山/鍋蓋山/草津白根山/四阿山/根子岳

しらばく景色を楽しみ、滑降の準備を整え、南峰と北峰の間のコルへ向かう。北側には前日登った、根子岳、そして山スキーを計画している草津白根山が見えている。

東側:桟敷山/小桟敷山/西籠ノ登山/東籠ノ登山/浅間山

そして何より浅間山が近い!西籠ノ登山と東籠ノ登山からの浅間山はさらに大迫力だろうと、夏にでも登ってみたくなった。池の平湿原周辺もスキーで滑ってみたい。

噴煙を上げる浅間山ガトーショコラ

さて、向かった先の南峰と北峰の間のコルから気持ち良く滑降!の予定であったのだが、滑り出してみれば、滑りやすそうに見えたオープンバーンは激モナカ、雪が薄く笹薮の落とし穴が所々に口を開けるトラップ地帯だった(涙)。薮スキー4級から3級に昇格したかもしれない(笑)。

南峰と北峰のコルから滑降
北峰を見上げる
快晴の貸切斜面
モナカが続くよどこまでも
薮に突入!トラバースして登山道方面へ

お楽しみのオープンバーンは上部だけ。その後はスキー場と東屋を目印にトラバース。登り返しなく上手いこと登山道に復帰することが出来た。

この辺りが一番雪質が良く滑りやすかった
ツガ林の合間から分岐が見えて来る
有刺鉄線が埋まっていないので登山道に戻るのに一苦労

12:48無事に鐘分岐まで戻って来た。雪がもう少しあって藪が隠れていれば、滑りやすい斜面を選んでつつじ平まで落とし登り返して東屋まで戻って来るのも良いのかもしれない。

東屋とつつじ平入り口

分岐でシールを貼り直しスキー場トップまで戻り、もう一度シールを剥がしてゲレンデを滑り、13:30無事に駐車場へ戻って来た。

第一ゲレンデのすぐ隣の「シティオス地蔵」

下山後、湯の丸高原ホテルの日帰り温泉に立ち寄るつもりでいたが、残念ながら団体客で貸切につきこの日は営業していないとのこと。どうしようか思案顔の私を見た親切なフロントのスタッフが、向かいの「シティオス地蔵」が日帰り温泉営業をしていると教えてくれた。行ってみれば、湯の丸高原ホテル800円に対してこちらはなんと600円!200円も安い。次回もこちらを利用することになりそう。

シンプルだが汗を流して温まるには十分な浴室

リフトトップからスタートで、標高差がほとんど無い山ではあるが、昨年の下見から始まり、計画を立て、現場で自分で判断しながらピークをゲット。滑降は往路と少しだけ離れたルート取りにチャレンジ!予定通り無事下山することが出来、達成感でいっぱいの山行となった。

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