2026.5.18(月)晴れ
LそG、のG

前日は20:00過ぎに富士宮口(2,400m)の駐車場に到着。車両はそれほど多くなく、大半は夜景や星空撮影が目的のようだった。気温は高めで風もない。ブルーシートを敷き、外で夜景と星空を眺めながら晩御飯を済ませて就寝した。翌朝は03:30起床。風も雲もなく、快晴が期待できそうな空模様だ。


04:40頃、行動開始。まずはブル道を進むが、担いだスキー板が肩に食い込む。道は砂礫であることと樹林がないことを除けば、至って平凡な登山道だ。時折、脇に現れる雪を踏んでみるとカチカチで、一抹の不安を覚える。山頂に着く頃に緩んでいることを願いつつ、小屋ごとに休憩を挟みながら順調に高度を上げていく。

08:10頃、八合目の池田館に到着。ここからは遠目にもしっかり雪が繋がっているのが見えた。しかし、やはりそれなりの斜度がある。シールとクトーを持参したものの、ここでの使用は断念。S藤さんのアドバイスに従うべきだった。ここで私はトレランシューズから兼用靴に履き替え、アイゼンを装着。シール、クトー、シューズはここにデポする。同行の野Gは、ここまで履いてきた冬靴にアイゼンを装着した。

八合目からは雪面も緩み、比較的良好なザラメ雪に。これなら安心して滑走できそうだ。アイゼンの効きも良い。しかし、やはり高所特有の酸素不足を感じ、ペースは上がらない。かなりの頻度で息を整えながらの登高となった。登りやすい雪面だった割に時間はかかったが、何とか歩みを進め、10:00頃に浅間大社奥宮へ登りきって一段落。10:30頃、剣ヶ峰の山頂を踏み、記念撮影。快晴・ほぼ無風・視界良好と、最高の登頂となった。

滑走準備を整え、11:10頃に神社裏手からドロップイン(野Gさんは斜度が少し緩む地点まで下りてから滑走)。斜度はそこそこあったが、雪質がかなり良いザラメだったため、滑り出しの恐怖感は薄かった。しかし、ポツポツと露出していた岩をかわそうと無理なターンをした際、板が浮いて岩に衝突、転倒。ザラメ雪のおかげですぐに滑落は止まったが、カリカリの氷面でなくて本当によかった(まぁカリカリだったらそもそも無理はしないのだけれど。チャレンジの結果と自分に言い聞かせる)。その後は斜面も広くなり、荒れていない面を狙って快適にターンを刻む。遠く伊豆半島を眺めながら、広大なバーンを豪快に滑り降りるのは最高の一言。ゆったりクルージングするつもりが、あっという間に11:30頃、八合目に到着した。
板を脱いで登山道を少し下る。3,150m付近から再び雪渓が現れたため、板を履いて滑走再開。七合目までが限界かと思っていたが、すれ違った登山者によると六合五勺の小屋付近まで雪渓は繋がっているとのこと。緩い傾斜をクルージングしながら滑り込み、雪渓末端の2,800m地点に到達。ここで大休止を入れる。

ここからはスキー一式をすべて担いでの下山となる。下りではスキーのお尻が岩にぶつかりまくり、不快極まりない。そして歩いても歩いても、新六合目に辿り着かない。精神的にはここが今回の核心だった。1時間半ほど耐え、13:20頃にようやく駐車場へ到着。なんとここで野Gの登山靴が加水分解でソール分解。しっかりと役割を果たした上での美しい散り際だった。
山頂直下での転倒というポカはあったものの、目標だった富士山頂からの滑走を達成し、感慨もひとしおだ。しかしまた行きたいかと問われると、そもそもの移動距離、アプローチの長さと歩きの多さはなかなか考えさせられる。とはいえ、チャンスがあれば今度はルートを変えてまた挑みたい。……が、昨今の富士山界隈は色々と騒がしい。また静かに登れる機会があることを願う。


コメント