2026年8月7~9日
メンバー:単独・石子(二日目より同行者2名)
1日目:蓮華温泉3:10~白馬大池5:25~小蓮華山7:09~三国境7:56~雪倉岳9:56~朝日小屋(泊)13:14
2日目:朝日小屋4:40~黒岩山7:57~サワガニ山9:12~栂海山荘(泊)10:48
3日目:栂海山荘4:10~菊石山5:33~下駒岳6:06~白鳥小屋7:02~坂田峠8:43~栂海新道登山口10:52
太平洋と日本海を結ぶ大ロマンのアルプス山脈縦走。
南、中央、そして北アルプス全山縦走計画から12年、やっと完登できた。
最後のルートとなった栂海新道。難しい難所はないものの体力勝負50キロの道のり。
最短ルートで行きたいものの、どうしても三国境からの日本海を目指さなきゃならない。
さあ、頑張ろー!
1日目、自分へのご褒美に、夕食が豪華で人気がある朝日小屋泊りで計画。装備も軽くなる。しかし小屋のおかみさんから何が何でも15時には到着するようにと念を押された。なので、蓮華温泉を午前3時に出発する。この日の核心はこの暗闇だ。克服するために早朝3時のランニングを重ねた。だいぶ暗いのに慣れたはずなのだが右往左往のスタートだった。静まりかえる山道で五感がフル回転だ。どうか熊に会わぬよう、道を踏み外さないよう集中した。それ以外あまり覚えていない。徐々に明るくなり安堵する。
天気に恵まれ、昼過ぎには到着。受付を済ませると同時にどしゃぶりの雨。ほんとギリギリセーフだった。小屋泊りは久しぶりだったから興奮した。女子だけの部屋に通され同じように山を愛する女子で話が盛り上り楽しかった。夕食も豪華でご飯はお替り自由でラーメンも替え玉あり。ビデオ上演会や富山県警山岳警備隊員さんからの山の話があったりと、山小屋は凄かった。

暗闇での出発は怖かったけど、癖になりそう。

白馬大池辺りは登山者で賑わう。4つある熊鈴、3つ隠す。

小蓮華に向かう稜線。何度でも歩きたくなる稜線。行ったり来たり遊んでしまう。

小蓮華、振り返り、素晴らしい

雪倉避難小屋の先が雪倉岳。ここの稜線も素敵だった。きついけど心弾む登り。

水平道分岐より少し行った所にあった雪渓。水平道とあるがアップダウン満載だった。

朝日小屋の夕食。ラーメンの鍋が写ってないけど、この豪華さ、満腹満足ディナーだった。
2日目、前夜に明日の天候は雨。と言うことで山岳警備隊員さんから独りで栂海新道は危険と警告された。天気が悪いのでヘリは飛ばない。それに携帯の電波がほとんと通じないから、遭難しても救助が遅れる可能性が大きいと。
あと一歩のところで断念か、また来年・・いや来月また・・否、嫌だまたここまで登らなやならないのか・・
部屋を共にした人たちの大半が白馬岳、朝日岳からの下山だった。皆と下山しようと思った。会に連絡を入れる前に充電器をフロントに返しに行った。その際に何気に栂海新道に行く人がいるか聞いてみた。そしたらなんと2人組のパーティがいた。色々話して同行が決まった。下山するかどうか、またしてもギリギリセーフ先に進む道が拓けた。
朝日岳から先の景色は期待していなかったが、黒岩山あたりまでは草原が広がり、池塘やお花畑が綺麗だった。このルートはホッサマグナの大地で土の色なども変化にとんでる。あれよあれよと進むうちに栂海山荘に到着。その30分頃から、今度はバケツをひっくり返すような雨が降ってきた。またしてもギリギリセーフだった。

吹上のコル。いよいよ栂海新道に突入。

同行した二人組。なんと同い年で地元もお隣りで血液型まで一緒。

栂海新道を開拓した有志のリーダー小野健さん。ありがとう、栂海新道万歳!

半日雨が続いた。18時30分に七色の虹が広がった。
3日目、いよいよ日本海に向けて出発。激しいアップダウンを繰り返しながら先ずは白鳥小屋を目指した。黄連山、菊石山、そして一番の急登下駒岳。先行して歩く二人はペースが落ちない。私は息があがる、苦しい、限界か、否そんなもんない。遅れをとるまいと必死に歩く。核心を超えると、またしても達成感が・・この感覚がたまらない。
白鳥小屋から日本海までは、ほとんと景色はなく樹林帯を歩く。下るために登る、を永遠に繰り返す。標高も下がり汗が止まらない。湿度も高く全身びしょ濡れ状態。それでも徐々に近づく日本海。ゴールはもうすぐだ。

栂海山荘出発。朝焼けが美しい。

日本海へ・・えっー、まだまだ遠い

たまにちらっと木々の隙間から日本海が見える。頑張れー!

栂海新道登山口

ついに、やっと来たー!

日本海、親不知に到着!
天気の悪化予報で下山を考えるも、同行者と出会え無事に日本海に辿りつけた。それぞれ皆、このゴールに特別な思いがあり、感極まって涙が溢れる。波があり海には入れなかったけど、十分満ち足りた。最後のフィニッシュは独りでなんか寂しいな、と思って出かけたにも関わらず、一緒に涙する仲間も出来た。
2014年7月18日南アルプス光岳から始まり、2026年8月9日栂海新道をえて日本アルプス全山完登。
一緒に歩いた人、応援してくれた人、支えてくれた人、皆に感謝する。

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