安達太良山 湯川(沢登り)

沢登り

2026.8.18(火) 曇り

メンバー:L野G、木J(記録)

50mロープ/フェルト2名

8:19塩沢登山口〜馬返し分岐〜8:38丸太橋*入渓〜10:51三階滝〜12:41相恋の滝(屏風岩下)〜12:59八幡滝〜13:28中の滝〜13:54霜降りの滝*同沢下降〜14:32八幡滝*脱渓〜15:22登山道へ〜16:29塩沢登山口

入渓&脱渓が楽、距離が短くて標高差が少ない、アブがいない、下山は約1時間、そんな初心者向けの沢という評判の安達太良山の湯川へ行ってきた。当初は、霜降りの滝まで遡行して脱渓、波線の沢コースで北に向かい、僧悟台経由で登山道で戻ってくる計画を立てていた。しかし、『1時間以上の笹の激藪漕ぎに発狂した』という先人のありがたい記録を目にして、霜降りの滝から同沢下降で八幡滝まで戻り脱渓することにした。

馬返し分岐を右へ。登山道が横切る丸太橋で入渓。先人の記録によれば上部はかなりのヌメりっぷりらしいのでフェルトソールを選択

安達太良山は静穏ではあるものの活火山で、硫化水素ガスによる事故が度々起こっている。湯川にも硫化水素成分が流れ込んでいるらしく飲料不可。水中に生き物の気配は皆無だったが、苔だけが水中でも生き生きと繁殖していた。(温泉成分の中でも生きられるチャツボミゴケ?)

渓相はひたすら苔、苔、苔。以前に遡行した石筵川と似た雰囲気だか、曇り空と相まってこちらの方が陰鬱な感じ。

水は冷たく絶対にドボンしたくないので慎重にへつる

ダラダラとゴーロと小滝を越えて進んで行くと大きめの滝の音が聞こえて来た。三階滝だ。下からだと二段目までしか見えない。

水飛沫を上げる三階滝。数日前の降雨で水量多め

三階滝の三段目を巻き、沢へ復帰するあたりで異臭がふわっと鼻をついた。「硫黄?何だろうね。」と話しながら落口の上部へ。ここで野Gが右岸の土砂崩れ跡の下の岸でトレッキングシューズの片方を発見。「片方だけってどういうこと?」「休憩中にアプローチシューズをザックから落としちゃったとか?」「????」状況に異変を感じ周囲を捜索してみることに。辺りを見回すと、木Jが流木に引っかかったポロシャツを発見。いよいよ異常事態につき、野Gが蝿が集っている土砂崩れ跡を探索したところ、ズボンと少し埋まった状態で黒い靴下のようなものが見つかった。この時点で(遭難者の遺留品の可能性があるかもしれない)と思ったが、何しろ電波も通じないし、ここから登山道には上がって戻ることも出来ないので、下山後に警察に連絡しよう、ということでひとまず遡行を続行することにした。

先人の記録では水が少ないと水流沿いに遡行しているのだが、今回は無理そうと判断し左岸の藪を高巻きすることに。これが大失敗で足元の悪いトラバースに大苦戦。沢床に復帰するのに苦労することになった。

屏風岩下の二段の滝。地図には記載がないが「相恋の滝(そうれんのたき)」というらしい。激しいwww
癒しのナメ〜ナメ〜。しかし、ぬるぬる。フェルトにして心から良かった。。。

相恋の滝を越えると再びナメ区間。しばらく行くと程なく二俣に到着した。右俣が八幡滝で、左俣は沢沿いに一般登山道がくろがね小屋まで続いている。因みに、温泉付き山小屋のくろがね小屋は現在建て替え工事中で、2028年11月末完成予定とのこと。営業再開したら、沢登りと山スキーで一泊二日でのんびり訪れたいなぁ。

八幡滝に到着。美しいすだれ状の滝と聞いていたが、水量が多くてただの幅広の滝になっていた。

八幡滝の左岸から僧悟台までは現在は廃道になっているが元々は登山道だったそうで、その名残の錆びた鉄鎖が要所要所に残っている。これが全く信用ならないので使わない方がいい。試しに野Gが鎖を引っ張ってみたら、鎖の先が繋がれていた枯れ木の丸太が吹っ飛んで来た。

八幡滝から上は傾斜のあるスリッピーなナメ滝が続く。転んだら八幡滝の下までウォータースライダーしそうで怖い。足元の乾いているところを選びながら、滑りそうなところは笹をまとめて掴んで手がかりにして進んだ。

霜降りの滝。正面から見ると白髪ロン毛たらこ唇の山姥に見える

目霜降りの滝に到着。20mくらいありそうな滝はセンターパート分けの長髪のように水が2条に分かれて流れ落ちる美しい滝だった。見るものも見たし時間も時間になって来たので戻ることに。

もともと沢下降が苦手なうえに傾斜のあるヌメるナメ滝の沢下降が恐ろしく、ロープで安全に懸垂下降させてもらった。八幡滝まで戻り、ほっとひと息。脱渓し沢支度を解いて登山道へ。1時間程で塩沢登山口へ戻って来た。

下山後、安達太良山の遭難者情報をネットで検索すると7月23日に安達太良山で行方不明者があったことが判明。我々が発見した衣類が報道内容と一致したため、二本松警察署に出向き情報提供を行なった。その際、YAMAPのGPS記録が実に役に立った。YAMAPは撮影した写真を地図データと連動できる機能があり、発見場所のピンポイントの位置情報を速やかに特定することが出来たのだった。

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